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あまりにも奥が深い世界ですよ

Posted on: 2008年2月25日

 うーん、奥の深さというか、緻密さというか。技術的か芸術的かという要素による違いなのかも知れません。これまで私が色々積み重ねてきた数々の鍛錬には、大まかにこの二つの要素があります。物によりそれは技術的側面が中心か、もしくは芸術的側面が中心か、という偏りがあります。例えば、絵画にも技術的な要素は多数ありますけど、どちらかといえば芸術的要素が大勢を占めます。書道にも技術が必要ですけど、これも芸術的要素が多いです。水泳などは種目により大きく異なります。競泳は基本的に技術の世界で、シンクロは芸術性となり、中間的なのは飛び込みなどでしょう。無線は概ね技術の世界ですが、未知の領域や天候・運に左右される場面もあり、そのあたりは芸術的ともいえます。
 
 私の主観ですが、技術的要素は緻密な計算や理論の裏づけにより、限界が見出せます。これらで競技をする場合は、限界との戦いという、いわばコンマいくつの数字の戦いです。全ての力を出し切らなければ勝てないと同時に、その勝負も極めて緻密、ほんの僅かな差の勝負となります。限界に近づけば近づくほど難易度が上がりますが、決して到達点のない世界でもあります。
 対して芸術というものは、計算や理論が成立しません。出来上がったものは、ひとつとして同じものの存在しない、多様性が根幹を占めています。しかし、独自性を確立すれば、頂点を極める事は可能です。多様性の勝負ですし、数字の争いではないからです。
 
 どのようなものにも、この二面性があるかと思います。それらの要素が複雑に関わりあいながら、競技は磨かれていきます。
 
 趣味で取り組むものにも、当然ですがこの二面性があります。私の好む趣味としては、この二面性のバランスが一種の快楽なんだろうと、最近気がつきました。技術の追求は好きですが、限界を求めるのは好みません。芸術的な見方も大好きですが、完成され確立されたものなんぞ作れるはずもありません。ただ、凝り性でもあり、気がつくと何かを追い求めています。些細な事ですけどね。その些細な事こそ、趣味を継続させる大事な要素でもあるのですが、そこにこの、二面性のバランスがあるように思えるのです。
 
 理詰めで突き詰めて行くと、多分に人間性を失います。機械的な作業なら、機械に敵うはずもありません。限界を数字ではじき出せるなら、人間が故の不確定要素なんて全て邪魔物です。そう、そんな機械的な競技は、根本的に嫌いなのです。対する人間性の勝負というのも、実は嫌いです。そこには主観や世相、流行、文化的背景、民族的嗜好、色々な要素が影響しあいます。頂点を極めた作品や人というのは、何かこう、異常な偏りを感じる事が多いです。表現が難しいのですが、何かを犠牲にしている側面を感じてしまうのです。
 
 そういう幾多の勝負を漠然と眺め、興味を引かれ、果敢に挑んだりもしました。もちろん、極めた事なんてありません。そうこうしているうちに、異常なほどの多趣味となってしまいました。この傾向は小学生時代からありましたけど、三十路を超えて修まるどころか、ますます酷くなっています。それも、なまじ時間と金銭に融通が利きますから、それなりに出来てしまうし、かなり没頭できます。
 
 前置きが長くなりましたけど、フィギュアスケートは技術的側面と芸術的側面が、見事にブレンドされている世界です。技術的要求と芸術的要求、その両者を常に画一的に求められる不思議な世界です。しかもそれが、漫然と一体なのではなく、それぞれ別の要素として存在しています。こういう部類のものは、初めてです。
 ウインタースポーツへの挑戦としてスケートを選びましたけど、スキーでなくて正解だったと思います。スキーには憧れる要素が多々ありました。自然と戯れ、景色を楽しみ、ついでに無線やドライブ、旅行なども同時に楽しめる…。カービングスキーの登場で、パラレルも憶えやすくなったと聞きます。しかしパラレルを憶えてからが楽しみだとして、そこに到達するまでの投資、そこから先の趣味性の問題、色々考えました。突き詰めると、今ではほとんどやらなくなった、水泳と全く同じなのです。
 水泳は、スイミングの競泳に始まり、スキンダイビングを楽しむ領域まで到達しました。スキューバは高度すぎて手が出ませんでしたが、ボディボードやサザエ採りなど色々な方向性で海を楽しみました。楽しいです。が、それ以上もそれ以下もない域に到達し、足が遠のいてしまいました。スキーも恐らくそうなるだろうと、思ったわけです。パラレルを憶えてからがスキーだとは、聞いた事があります。でも、率直に「パラレルが出来るようになれば、スキーは終わり」と、なってしまう思いも否定できなかったのです。特に、マリンスポーツ同様お金も時間もかかります。終ってしまうだろう趣味では、投資する気が持てなかったのです。
 
 あらためて、スケート場に足を運ぶと、驚愕に値する事実がありました。どう見ても60歳を超える(70超えているかも知れません)方々が、驚くほど上手に滑っていたのです。しかも、果敢に練習に励んでいます。その歳になってまで尚練習??? いやはや驚きました。出来てしまえば楽しむだけ、の世界とは全く別の次元だと気付きました。そこに見たものは、絵を描いたり、書をしたためたり、という世界に似ていたのです。同時に、高度な技術の追求という要素も見えました。それは、無線で言うなら2アマ1アマの取得や、DX・EMEといった途方もない世界でもあったのです。
 
 気がついたら、フィギュアスケートが大好きになっていました。
 
 荒川静香さんの影響なども否定はできませんが、スベリモノの中でも特に長く付き合えるだろう事は間違いないでしょう。
 
 鍛錬を必要とする趣味でなければ、私は楽しくありません。こんな言葉がありますね、「練習は不可能を可能にする」。まさに、これでしょう。
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涼規じゅん

  • UPした写真、全部私の使い込んだガラケーからだけど…。スマホになったら写真めっちゃ綺麗だって聞いてるから羨ましいな(;'∀') このご時世にまだもうちょっとガラケー継続の予定です(;^_^A 1 day ago
  • これで東京以外での遠方のお出掛けはしばらくないかなー…。しんどくなったときは動物写真見返して乗り切るのだ…!(;^ω^) 1 day ago

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