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民族性についての続きですよ

Posted on: 2008年4月3日

 さて、前回言及できなかった、言語について、アイヌ語・日本語・琉球語をさらに深く検証しましょう。
 
 弥生人によって水田稲作による大集落~国家の形成に至った大和が、縄文文化と混交しながら成立した事はお話しました。こういう過程の中で、日本語が出来上がっていった事は、これをお読みの皆様ならすぐご理解いただけると思います。日本語は比較言語学では、アルタイ語に属します。アルタイとはロシアのアルタイ山脈付近の事です。この周辺から派生した言語が、アルタイ語です。主にアジアの狩猟民族や、遊牧民族がこの言語系統にあります。韓国語もアルタイ語です。しかし、このアルタイ語説ではどうにも説明の付かない単語や文法が日本語にあるのです。ここまでお読みの皆様なら、ピンと来るでしょう。南方系の言語ですね。
 
 アルタイ語を日本に持ち込んだのは、間違いなくマンモスハンターです。その後、南方スンダランドからの入植もあり、この二つの言語が長い時間をかけて混ざっていったのではないか?というのが私の仮説です。南方系の入植は、喜界カルデラの火砕サージにより大壊滅します。しかし、太平洋沿岸で南方系の痕跡を示す石器が、その後の遺跡から出土してます。つまり、火砕流を逃れた人々が、少数ながらも生き延びていたという事です。そうした人たちが、マンモスハンターの系統の北方縄文文化と接触は当然あったでしょうし、遺伝子的にも、両者の混交が認められています。このことから、日本語がアルタイ語と南方系言語の混合言語だという事は、状況証拠的に説明できます。
 
 ここであらためて、比較言語学について説明します。これは、印欧言語族、つまりインド・ヨーロッパ語族と呼ばれる言語体系を生み出した学問で、最初のいきさつはインドと欧州言語の類似性の研究から始まりました。この遠く離れたインドとヨーロッパの言語が、文法的に大変似通っていたのです。その共通性を研究する中で、人類の言語形態はある種の共通性によってグループ化できる事を発見します。その折に、日本語はアルタイ語の文法に近い事が認められ、アルタイ語族に含まれる事となります。
 この比較言語学が画期的なのは、言語の類似性という観点だけで、日本語のルーツが中央アジアにあると、ズバリと言い当てている事です。これは、当然DNA鑑定などできなかった時代の話です。現在はDNA鑑定により、ロシアに住むアルタイ語系の民族と共通の遺伝子がある事が確認されています。この学説は、正しかったのです。
 
 それでも、この比較言語学では説明できない要素が多分にある事は、当時から知られていました。そうした要素を研究する中で、南方系に注目した人々が、その要素を解明していきます。しかし、大問題が残っていました。世界的に権威のある比較言語学では、言語の混合は起こらないとしているのです。そうなると、南方系なのかアルタイ語系なのか、という大論争になってしまいますし、結論に至る事もありません。そう、この比較言語学はヨーロッパやアジアの言語を説明するのには都合が良かったのですが、日本やアメリカ大陸の言語は、説明の付かない要素が多いのです。
 ユーラシアの言語は、民族によって使われ、守られてきました。それら民族の反映と衰退の歴史だけでなく、他民族支配、大移動、そして滅亡といった歴史さえあります。そんな事情であれば、小国家、都市国家の成立はあっても、なかなか共通言語の普及には至りません。共通言語があったとしても、民族同士の緩やかな繋がりではいずれ、国も別れ、次第に違う文化となっていきます。比較言語学的に言えば、ラテン語は印欧語族です。しかし、ローマ帝国滅亡後もこの言語は、共通の学術言語として存在していましたが、今の言語事情を見ればお分かりの通りです。同じ事は中国語にも言えます。大国ですから共通語は常に存在しました。しかし、北と南では会話が成立しないくらい、違っています。北京語と広東語の差です。しかし、ラテン文化圏と同様、文字による筆談は可能でした。
 こうした歴史を見れば、言葉は滅びる事はあっても、他の言語と混合する事はないという観念も、致し方ないところかと思われます。
 
 ところが日本では、異文化の共同生活が間違いなくありました。遺跡が証明しています。長い歴史の中で、お互いが結びついていった事は、遺伝子が証明しています。ここから察するに、アルタイ語と南方言語が混ざったと考えるのは、決して根拠のないものではありません。比較言語学の土壌では説明できませんけど、その説明できない好例として、日本語が歴然と存在するように思います。この言語の混合が認められるなら、これまで説明の付かなかった言語体系も、かなり明るみになるんじゃないかと考えています。
 
 さて、アイヌ語と琉球語に戻りましょう。
 同じ言語系統が、地理的事情や文化的事情から、別の言語になってしまう事は、幸い比較言語学が説明してくれています。アイヌと大和には、混合の歴史もありますけど、北海道と本州という地理的隔絶が長く存在した事も確かです。同様、琉球も同じです。ですから、千年以上の経過の中で、言葉が別々に発展してきた事については、何ら問題もありません。日本は明治の時代を迎えるまで、小さな小国家の集合体でした。地域色が極めて強く、方言も豊かです。そういう中で、琉球もアイヌも、それぞれ小国家として生きてきました。そんな彼らも、日本という土地に根付いた日本人に相違ありません。言語の違い、異文化であっても、ルーツが同じだということは、私のここまでの説明で、ご理解いただけるものと思います。
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涼規じゅん

  • ストレス過多なのでね、動物園行って癒されたいなぁ…_(:3 」∠)_ 1 week ago
  • いいかげん浮上しようと思いつつなかなか…(;´Д`A ``` 久しぶりのお絵描きで焦っちゃうと上手くいかないね💦一から描きなおしたい~ でも息抜き出来た気がする。君名ワンドロさんお題が素敵なので(笑)また参加したいな~ 1 week ago

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