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薪能を逃しましたよ

Posted on: 2008年10月6日

 毎年地元の公園で執り行われる薪能を、今年は見逃してしまいました…。
 演目は「葵上」。源氏物語のあれですよ。六条の御息所の怨霊が葵上に捕り付いて殺してしまう、あれです。う~ん、観たかった(>_<)
 
 能はあまり詳しくないながらも、大好きです。幽玄、荘厳、様式美、何れもその感性を問われる、観る者自身の想像力の上に成り立つ世界でもありますね。能というと、わけわからんな舞とストーリーと称されることもありますけど、実際にはかなり分かりやすいです。単純に言ってしまうなら、能はその殆どが怪談話で、幽霊や怪物にまつわるものばかりです。面をつけている人は物の怪。人間は面をつけずに登場するのですぐ分かります。面をつけている人はシテ、つけていない人はワキ・ツレと呼ばれます。演じるスタイルもまた幽玄で、役者に死者の魂を呼び寄せ、乗り移させて語らせるというものですから、それが理解できる人にとっては、大変恐ろしく衝撃的な舞台となるわけです。
 
 簡素化された舞台は、極限まで削ぎ落とされています。大道具も小道具も、必要最小限。何かに見立てた小道具はありますが、基本的には何もありません。背景画すらありません。走って逃げる様を音だけで表現したりします。ストーリーを知らなくても楽しめるかと思いますが、知っていた方が絶対に凄みを持つものです。知らない話の蓋を開けて楽しむというものではなくて、昔から語り継がれた有名な人の「魂」を召喚して、目の前で語らせ演じさせて、実際に発狂させてしまうというものですから(苦笑)。その空想の世界に自分も立つことが出来たなら、演じられるそれらが、本当にその場に居合わせたかのように、浮かび上がってきます。観る者の想像力で、その怨念の恨み辛みが剥き出しになる様が、全ての事象や情景を飲み込んでしまうような、そんな凄みですね。
 
 今回の葵上は、源氏物語でも特に恐ろしい場面です。良く知っている話だけに、かなり興味があったんですけど…。嗚呼観たかった(+_+)
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 岐神葵のぼうけんのしょ。

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