KunadonicLiveSpaceSystem

ラジエーターのウソホントですよ

Posted on: 2009年5月4日

 ネットの情報がガセネタばかりなので、私なりにまとめてみます。
 
■リザーバータンクの液量が増えたり減ったりする
 正常です。冷却液はラジエーターキャップにより一定の圧力で加圧されていますが、水は温度により膨張するため、通常の使用状態であれば適性温度でも、ラジエーターキャップの規定以上の圧力がかかります。その圧力を超えた分の冷却液は、リザーバータンクに行きますので、液量が増える事になります。タンクは通常、点検用の上下2本のラインがありますが、UPPERラインよりも大目のタンクになっているはずです。それは、あふれ出た冷却液をリザーブしておくマージンです。
 正常であれば、エンジンが冷えると共に、液はリザーバータンクから戻っていき、正常の液量となります。
 
■リザーバータンクから噴く
 ある意味正常ですが、状態を吟味する必要があります。まず、エアがラジエーター内に残っていた場合、キャップからリザーバータンクに、エアが出ることがあります。これはエア抜きが不完全の場合や、突然暑くなった春先などに起こることがあります。エア抜きが不完全なら、これである程度のエアが抜けた事になりますが、念のためエンジンが冷えた時にキャップをあけて、液が満たされているかどうか確認が必要です。液が満たされていれば、特に問題はありません。突然暑くなった日に出るエアは、寒い時期に冷却液に解けていたエアが噴いたものです。空気は水に若干溶け込んでいます。温度によっては、溶けていた空気が気泡になって噴き出すことがあります。量自体は微量ですから、特に問題はありません。リザーバータンクに少し水を足しておけば、正常の液量になります。
 
 ボコボコと泡が噴き出し、タンクの液量がどんどん少なくなる場合は、ラジエーターもしくは冷却系のどこかで、漏れが発生している可能性があります。ガスケットなど、じわじわと漏れが進行している場合や、排気系に抜けて漏れが分かりにくくなっている場合もあります。まず、キャップを外してラジエーターの液量をチェックしてください。ボコボコと噴出す状態なら、恐らく液量自体が相当少なくなっているはずです。
 
■エンジン始動前も高速走行直後も、リザーバーの液量が不変
 異常です。特に夏場、エアコンをかけながら長時間の高速走行や、渋滞などでは、必ず液量が増えています。増えていないという事は、ラジエーター内の液量が少なくなっている可能性があります。リザーバータンクは、正常であれば液が状態によって増減します。これが変わらないという事は、明らかな異常です。きちんとエア抜きをしたのであれば、エアがどこかから混入している可能性もあります。その場合、微量の液漏れも確認できるはずですが、既にエアが相当入っている状態では、内圧が高くならないため、漏れてきません。こうなると、液はいつ沸騰してもおかしくありません。沸騰すると、内圧は一気に高まって、リザーバータンクから蒸気が噴出してきます。これで気が付けばまだいいですが、気が付かずに乗り続けていると、冷却系の樹脂部分が熱で変形・破裂・破断します。あとは、オーバーヒートまっしぐらです。
 
 ラジエーターのエア抜きは、完璧にする必要があります。エアが残っていると、キャップによる内圧を保持できないばかりか、冷却液の沸騰~オーバーヒートを招きます。
 
■ハイプレッシャーキャップは素晴らしい
 車種や走行状態によっても変わりますが、諸刃の剣です。通常の使用状態で、リザーバータンクから蒸気が出てくるようであれば、このキャップの効果が期待出来ます。蒸気が出てくるということであれば、加圧による上昇沸点をも超える熱となっています。よって、沸点を上げる事で、蒸気の発生を抑えられます。そうした状態でない場合は、全く無意味なキャップです。逆に、古い車などは、圧力が高まったせいで、漏れが発生したり、最悪深刻な故障を引き起こす可能性もあります。
 
■ローテンプサーモは素晴らしい
 基本的には、暖気に時間がかかるだけの部品です。エンジンが温まってしまえば、ノーマルと何も変わりありません。むしろ、普段の冷却液の温度も低めになるため、冷却効率自体は下がります。冷却液の水温は、高いほうがいいのです。但し、古い車でオーバーヒートや液漏れの懸念がある場合は、水温を少し低めにしておくことで、内圧を下げ、深刻な故障を回避するためのマージンには、なるかも知れません。上記のキャップよりは、安全かと思われます。しかしながら、オーバークールの懸念もあります。その場合、クリアランスが相当渋くなり、エンジンの劣化が早まります。とはいえ、これも水温計が激しく上下するほどのものではなく、そこまで深刻にならなくてもいい気はします。
 
■漏れ止め剤は素晴らしい
 漏れ予防として入れておくと、万が一の漏れにも対応できるという優れものですが、ひとつだけ弱点があります。それは、ラジエーターキャップの負圧バルブを詰まらせてしまうことがあるのです。この負圧バルブのクリアランスは、漏れ止め剤では塞がらない程度の穴になっていますが、キャップの構造上、漏れ止め剤が内部に溜まりやすい形状になっています。液が満たされていれば固着する可能性は低いものの、リザーバータンクは基本的に大気開放型になっていて、戻る際に空気に触れてしまう可能性はあります。固形化した漏れ止め剤がキャップに詰まる事例は多数あり、加圧でなく負圧で冷却系統を壊してしまうことさえあります。
 漏れ止め剤を使って漏れを止めた場合は、その漏れが止まったのを確認した後に、一度ラジエーター内部を洗浄するのが望ましいかも知れません。再び漏れてきたなら、漏れ止め剤での修理は諦めるべきでしょう。
 
 漏れ止め剤入りクーラント、漏れ防止剤と書かれたものについては、効果が弱く、キャップが詰まることはありません。言い換えれば、漏れ止めの効果も薄いです。わずかな漏れが止まる程度と考えるのが正しく、あくまで保険です。
 
■キャップから液や蒸気が漏れる
 明らかなキャップの劣化です。すぐ交換しましょう。
 
■水温計がぐんぐん上昇する
 明らかな異常です。間違いなく冷却液がほとんど入っていません。すぐに水を足して、応急処置をして下さい。深刻な故障も考えられますので、そのまま修理工場で点検を受けて下さい。恐らく、液漏れ、キャップ劣化、サーモスタット劣化などが見つかるはずです。
 
■水温計が上がらない
 明らかなサーモスタットの異常です。サーモスタットが開きっぱなしになっています。交換しましょう。
広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

KunadonicLiveSpaceSystem

 岐神葵のぼうけんのしょ。

 岐神葵のブログらしいです。
「事実は小説より希なり」
 架空の人物の閉じた世界のありえない話なんかより、何百倍も面白いリアル体験。そんな人生を目標に、意味不明な挑戦と挫折を繰り返しています。

2009年5月
« 4月   6月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

アーカイブ

涼規じゅん

  • 身体が第一なので、色々無理ないように出来る範囲で何かしら頑張りたいなって思ってます(*ノдノ)まずは体調戻さないとだ…。 1 week ago
  • 12月は新刊の宣伝頑張りたいので、宜しくお願いしますー。本文サンプルもあげたいし(;´▽`A`` 1 week ago

RSS カギの救急車Facebookページ

  • エラーが発生しました。フィードがダウンしているようです。あとでもう一度やり直してみてください。
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。