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グローバル化の中でのナショナリズムですよ

Posted on: 2010年2月28日

 国際化が進むと失われる、民族性や固有の文化。ある程度は仕方ないとしても、しかしある程度は必須のもの? 五輪とは、国の威信がかかる一種の代理戦争でもありましたが、かつての東京オリンピックからは、特に平和の祭典としての様相に変わってきました。健全な文化交流は、民族や人種の違いを乗り越えて、お互いの理解を深める重要な位置付け。五輪はまさにその最大公約数に当たる、文化交流の根幹を担う、物凄いイベントなんですね。やっぱり特別。
 
 金メダルは逃したものの、充分でしょう。金を目標にしてきたアスリートの悔し涙こそ、ホンモノ。そう簡単に手に入らないからこそ、価値があるというもの。外野が金だ銀だとのたまうものでもなく。上村愛子も安藤美姫も、それはもうとんでもない存在なわけで。
 
 フィギュアスケートに限らず、スポーツというものは国境を超えた文化ですね。競い合うことの本質は、人間が培ってきた、基本的な本能でしょうか。競い合う事を放棄したら、人間は堕落します。競い合う中から、数多くの英知が生まれ、研ぎ澄まされて、洗練されていきます。スポーツは、人間の文化を支える最も手軽な生涯教育。TOPを目指すアスリートでなくとも、日々の鍛錬は人間性の向上を大いに期待出来ます。個人競技も団体競技も、その点は同じ。
 
 個人競技と団体競技では、同じ種目でも中身は大きく変わりますね。今回、目指すべくして結果が出た、スピードスケート女子団体。元々日本は、団体に強いというお国柄だったりします。これまでですと、体操やスキージャンプ、ソフトボール、陸上リレー、野球も含めて良いかな。それから日本発祥の駅伝とか、マイナースポーツながら健闘したカーリングなど。団体競技も色々ありますけど、体格差や人種差を乗り越えて優位に立てるので、いわば日本のお家芸も多いですね。選手層の厚さもまた、団体を有利に動かします。突出した成績を収めるトップがいなくとも、総合力では勝てる。個人競技で強いのはやはり大国。裾野が広いですからね。それから、地域色の強い競技は選手層も厚く、今回ですとやっぱりドイツやスイス、北欧勢には敵いませんね。そういう中で突出して凄いと思う国は、何をさておいても韓国でしょう。北欧でもないのに、中国を大きく上回るメダル数。これは、やっぱり尋常ではないです。その内訳は実に面白く、ほとんどがスケートによるもの。スキーやスノーボードではないんですね。言うなれば、韓国はスケートで最強の国家という事になります。比喩ではなく、事実ですね。
 
 日本では、スキー場は比較的恵まれています。韓国に勝るのはこの点で当たり前といえます。しかし、スケートリンクは閉鎖が相次ぎ、必ずしも恵まれているかどうかと考えると、難しいかも知れません。といっても、他の国々よりは恵まれているんでしょうね。選手層を支えるものは、練習環境にもあります。ボブスレーやリュージュ、スケルトンなどはもう、どうにもならない厳しさを抱えています。それにしても、やっぱり韓国はスケートリンクが充実しているんでしょうね。川が凍って渡れるような土地ですから、屋外リンクも豊富なようで。
 
 スキー人気がピークだった頃は、当然スキーの成績も好調だったかと記憶しています。今はスケート人気が高く、実際の成績も好調と言って良いでしょう。やっぱりその国のスポーツ文化そのものが大きく反映しますね。好成績はファンを増やし、競技人口や趣味人口をも増やします。競技者というと、これは中々難しいですが(スケート連盟によるバッジテストの合格者が競技者という位置付けになります)、趣味で楽しむ人はとんでもなく多いです。スポーツではなく、エクササイズか。
 
 そういえば、日本人はスポーツとエクササイズに大きな勘違いがありますね。スポーツとは、運動ではなく「遊戯・競技」です。だから、囲碁や将棋もスポーツ。ビリヤードもスポーツです。カードゲームも国際大会などではスポーツになります。アマチュア無線もスポーツ。遊びでも何でも、他人と競い合う事がスポーツなのです。だから、趣味のテニスや卓球あたりは含まれない事もありますし、ジョギングやランニング、ウォーキングはエクササイズであって、スポーツではありません。ビリーズブートキャンプもね。五輪を頂点とした世界的な種目も、その裾野に至るまでスポーツであるわけですが、競い合う事を目的にしないなら、それはスポーツではないとも言えるでしょうか。或いは、記録に関わるものは広い意味での、スポーツといって良いかも知れません。例えば、登山とかヨットで世界一周とか。世界の記録を相手にした壮大な競技となれば、ギネスブックに挑戦することはスポーツと言っても良いでしょう。いずれにしても、競技こそスポーツ。
 
 日本文化で面白いスポーツを、ちょっと考えてみましょうか。百人一首とか、剣玉、凧揚げ、コマ回し、みんなスポーツです。書道や俳句もそうかな。柔剣道は間違いないですね。囲碁、将棋はどちらかというと中国か。スポーツとして認識される事が競技人口を厚くし、その頂点はより高まります。五輪競技になったものなどは、世界的に広まってとんでもない競技人口になりますね。そして、こうした競技を支えるには、何より平和である事も大切。平和である事が競技を豊かにするものですね。
 
 特にウインタースポーツはお国柄の出る競技ですが、ナショナリズムを超えながらも、国を誇りに思える文化だというのも、興味深いですね。さすがホッケーなどはカナダの独壇場ですが、それをひがむのは筋違いでしょう。
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