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競技性と趣味性ですよ

Posted on: 2010年5月11日

 某巨大掲示板のスケート板には、自分で滑る人いうのがあって、そこが意外と良スレで質が高いんですけど、そこの話題では「教えたがり」さんに対する意見がいくつが見られます。これもまあ、一般の人間からしたら奇妙な意見なんですが、興味がおありでしたらお読みになって下さいな。つくづくそれらの意見を眺めるにつけ、「あー結局誰しも心の中で競い合ってるんだなあ」と思うばかり。そもそも、「教えたがり」さんが初心者に丁寧親切に教えてしたとしたら、それは非難するどころか望ましい光景のはず。なのに、そこに自分の技術を持ち出したりすることが、どうにも???だったのですけど、結局はある種の勝負を仕掛けていることが見えてきました。
 
 これまで良く見かけていた、親切な叔父さん方。最近になってあまり見かけなくなることが、ままあります。必ずしも「教えたがり」さんではないですが、何だか少し残念だったりします。辞めていく理由は色々あるかと思いますが、競争の原理を持ち込まざるを得ない、スポーツの宿命みたいなものが理由だったとしたら、少々複雑ですね。いわゆる「ふるい」にかけて抜きん出た逸材を育て上げるという競技の構図は、子供ならともかく趣味の大人にそのまま持ち込むのには、やっぱり無理があります。フィギュアの大会にはマスターズなんてのもありますけど、採点競技であることの宿命からは逃れられませんし。自己に対する客観評価=他者との絶対評価ですから、そこで嫌気を持ってしまうのは、止むを得ないのかも知れません。残念ながら、フィギュアは趣味で続けるには、少々難易度が高いものですね、いろんな意味で。
 この考えが正しいかどうか分かりませんが、ことフィギュアは歳を経ても続けることが難しい部類ではないかと思います。モチベーションの維持が、難しいかと。何せ、歳を取れば取るほど、出来る技は限られてくる。怪我や故障の可能性も格段に増える。出来るようになる喜びよりも、出来なくなる現実と戦い、時には悲しみや辛さに向き合っていかなければならない。それでも尚、続けていられるとしたら…。もう何というか。高齢者がフィギュアを敢然と継続していることそのものが、私にとっては輝かしい成果だとも思います。ジャンプなどが出来るなら、それはもう奇跡にも等しい成果。本当に凄いことです。
 
 それだけ凄いということは、裏を返せば、それだけ難しいということでもあります。つまりは、誰もがその域に達することが出来るわけでもないと。こんなに楽しいのに、こんなに素晴らしいのに、至極残念。
 
 趣味のスケート、という何気なく使ってるこの言葉の持つ意義。これはもしかしたら、既存競技に対するアンチテーゼなのではないか? なんて思ったりもします。とはいえ、スポーツであれば評価も採点も避けられないし。競技性が無ければ技術の発展なんて望むべくも無い? …難しいですね。ウインタースポーツで比較すると、スキーは元々生活に欠かせない「足」でした。狩猟のための大切なツール。これの技術を磨くことは、生活の向上にフィードバック出来ますから、趣味を超えた要素があるようにも思えます。対してスケートは、専ら趣味。ホッケーをしようが、競争をしようが、生活に役立つとは思えません。ここに、競技性の多少が見出せる気もします。
 
 長い目で見ると、あまりにも競技性が高すぎると、そのファン人口を維持できない可能性が高いようにも思っています。やっぱり難しいものは、長続きしない? スピードスケートがブームだった時代は、そう長く続きませんでした。スキーも同じでしょう。気が付けば、リンクはホッケーをしないホッケーばかりだし、ゲレンデはボードばかりです。競技性よりも、自由度を求めた結果なのかも知れませんが。でもそれでは長続きしません。何も氷の上に立たなくても、ローラーで何とかなる時代ですし、他にもフィールドを自由にかっ飛ばせる競技なんて、いくらでもあります。人並み程度では、所詮他に換えられてしまうものでもあります。だから、ボードも無理してハープパイプとかを導入するわけですね。技術を追求したり、競争してみたり、何らかの成果を求めてみないと、飽きてしまうんですよ。
 ゲレンデもリンクも、結局同じ場所をぐるぐると回るだけ。どう考えても、他のスポーツと比べて飽きやすいはず。やる前から「つまらない」と言われることもありますし。まして、滑れない人にとっては苦痛以外の何物でもないです。これでは、いずれ滅びます。
 
 フィギュアブームに火がつく前、どこのリンクも経営難で風前の灯でした。利益の出ないギリギリの経営を強いられていたリンクとしては、今のフィギュアブームは何としてでも盛り上げたい営業基盤です。競技人口も勿論ですが、趣味人口、ファン人口も大切な要素。この3階層のスケーターを上手く取り込めるかどうか、上手く育て上げて、息の長いスケーターとして継続できるかどうか。これが、今のスケート界に求められる、長期ビジョンかも知れません。
 
 しかし結局いずれも、スケートが好きなんですよ。滑ることが、好きなんです。競技に白熱し、技を磨き、時には鼻高々に自慢し、時には黙々と一人で練習に勤しみ、またある時は初心者に手ほどきしたり、またある時は親しい人と話をしながらのんびり滑ったり。あー、話をしながら滑るのは大好きですね。音楽を聴きながら滑るのはフィギュアの競技原則で宿命ですが、最近は演歌に乗せて振り付けしたり、トランス系でサークルしてみたり、かなり冒険してます。アプローチは色々ですが、スケートの楽しみ方も多様です。この多様性こそ、趣味の幅を広げるものですね。その幅の広さこそ、趣味として長く続けられるかどうかの、大切な要素でしょう。
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涼規じゅん

  • UPした写真、全部私の使い込んだガラケーからだけど…。スマホになったら写真めっちゃ綺麗だって聞いてるから羨ましいな(;'∀') このご時世にまだもうちょっとガラケー継続の予定です(;^_^A 1 day ago
  • これで東京以外での遠方のお出掛けはしばらくないかなー…。しんどくなったときは動物写真見返して乗り切るのだ…!(;^ω^) 1 day ago

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