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PCの話ですよ

Posted on: 2010年8月26日

 ここ最近の変化では、CPU温度問題が2002年頃に頂点に達しムーアの法則が崩壊。熱問題を解決できず、消費電力を抑える傾向と合わせて、CPUはマルチコア構成によって処理効率を上げる方向に進化しました。64Bit化についてはAMDの特許でIntelもその流れに乗り、32Bit互換の壁を乗り越えています。トランジスタ数でムーアの法則は証明されているとしていますが、シングルタスクの速度はクロック数の頭打ちに伴い、停止しました。重たくなる処理はOSのタスク管理を複数のコアに振り分けることで回避するようになり、現在はマルチタスクによる効率化が進化のキーワードとなっています。物理的なクロックは、3.4GHz程度が限界。同時に、それまでクロック数で呼ばれていたCPUが、ガイドナンバーで呼ばれるようになります。つまり、クロック数競争の終焉です。
 
 クロック数が頭打ちとなれば、他の部分での速度向上を図ることとなります。マルチタスクの効率化、並行処理能力、分散処理能力、メモリアクセス速度等です。OS自体の速度も重要です。他、ゲームに限らずGPUもGUIの複雑化に伴い重くなり、要求性能が高まっています。HDDは高密度化が進めば、自ずと読み書き速度が向上するため、単純に容量アップがひたすら続いています。これはまだまだ続くかも知れません。問題は転送速度ですけど、これもシリアル化が進めば当面問題なさそうです。HDD自体の速度に追い越されることはないでしょう。SSDになるとちょっと事情が異なりますが。
 
 MSのOSが全然売れていないことを見ても明らかですが、PCも耐用年数が飛躍的に向上して、5年程度で性能の低下を感じることはほとんどなくなりました。そこで、不用意に重くする作戦が取られているものの、それを知ってか知らずかOSのバージョンアップが愚行と認識されるようになり、OS人気の低迷に拍車をかけます。そもそも、シングルコアのCPUに今のOSがまともに動くはずはなく、シングルコアであればXPで快適に使い倒すというのが常套策。背後で何をやっているか知りませんけど、マルチタスクで快適なOSと、それに見合ったマルチコアという構図は間違っていません。こんなのはOSとCPUの話であって、大抵のソフトはシングルタスクで動くし、劇的に速くなるわけでもなく、XPでもちゃんと動きます。3Dのゲームなんかは一部例外があるかもですが、これもGPUの問題であって、マルチタスクの問題ではありません。マルチタスクで恩恵を受けるのは、動画のエンコードなどでしょう。それも精々、5年前のPCと比較して2倍も速くなったりしません。そんなもんです。
 
 昔はPCの性能を比較するのに、ベンチマークを走らせてその数字を競ったものですが、5年前にはその意味も崩壊。マルチタスクの効率は、ベンチマークでは計れません。そんな速度競争を繰り広げていたPC雑誌も、売り上げが伸びず休刊・廃刊が相次ぎました。無意味にHDDの容量は増え続けて、これは容量に比例して速度も上がるので、一々ベンチマークで計測しなくたって分かります。CPUのクロックの頭打ちは、速度競争の終焉でもありました。それが2004~5年くらいの話。
 
 そして今では、デュアルコアからクアッドコアへ。もう、これ以上単体で速度を上げることができないので、コアを増やして稼いでいます。これもOSの処理能力に依存するものでもあり、またマルチタスクでなければ何の意味もない構成。車のエンジンでいうなら、多気筒化。Pentium4までは、単気筒だった訳です。やっと多気筒になったと言えなくもないですが、そもそもCPUは「速度を出して走ればいい」というものではないです。需要があって初めて回りだすものですし、並行処理するための技術も必要。そもそもこれまでのアプリケーションが全てを一つの計算機で処理するように作られていたので、今更複数の計算機を持ってきても、「手」が生えてくるわけではないのですね。
 
 だから、実質的にはPentium4の3GクラスでWindowVistaは問題ありません。普通に動きます。当時のソフトも99.9%ングルタスクでシングルコアしか使いません。コアが複数あっても、3Gは3Gの速さ。だから、性能差を体感するのは難しかったわけです。
 
 ここにきて突然Windows7が劇的に速く感じるようになったのは、Vistaで遅れていたマルチコアによる「並行処理」を効率化したことにあります。やっとこさ、複数コアをうまく使えるOSになってきたということです。でも、相変わらず使うソフトは、ほとんどシングルで事足ります。OSが劇的に進化した結果、アプリはその恩恵に与るだけで速さを実現できてしまいます。何より、これまで一番重かったOS自身が、軽くなってくれたのですから。アプリもGUIや細かい部分の進化はあっても、中身は全然進化していませんね。
 
 また、64Bitの需要も、ハッキリ言ってメモリが4Gで足りているうちは32で充分。OS自体が処理速度の壁に阻まれて、複数コアでの効率化を進めた結果、メモリ占有もさほど進まなかったと思えます。クロック競争時代は、クロックが2倍になれば必須メモリ量も2倍になりました。速度が上がれば、その分メモリも増やす必要があったものです。0.3GHzの時代で128M、0.5にして256M、1Gあたりで512M、2G、3Gとなって1G、2Gとなりました。クロック数の見積もり半分程度がメモリのバイト数、という感じでそれは今も変わっていません。CPUのマルチコア化は、メモリのアクセス効率には影響を与えていないとも言えます。
 
 やっぱり今のOSは、XPあたりから劇的に進化したとは思えないし、マルチコア化がそれほど優れた技術とも思えません。並行処理の要求は、PCを如何に使い倒すかというユーザーレベルでの話でもあり、例えばブラウザを立ち上げてYouTubeを見ながらPhotoShopでエフェクトをかけたり、MPEG4のエンコードをするといった、ものすごい負荷をかけてその処理時間がどのくらい短縮されるか、というレベルでの進化で、それも精々数割の向上に留まる現実。Vistaも7も、見た目の派手さにユーザーを驚かせる子供だましがてんこ盛りで、中身は……。
 
 第一、CPUが複数搭載されてるからって、わざわざ重たい処理をさせるグラフィックって、どうでしょうね。XPでいいじゃん。セキュリティ? 火壁と鯖や外部PCの監視で10年来何も起こっていませんが。
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1 Response to "PCの話ですよ"

勉強になります^^

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  • ストレス過多なのでね、動物園行って癒されたいなぁ…_(:3 」∠)_ 1 week ago
  • いいかげん浮上しようと思いつつなかなか…(;´Д`A ``` 久しぶりのお絵描きで焦っちゃうと上手くいかないね💦一から描きなおしたい~ でも息抜き出来た気がする。君名ワンドロさんお題が素敵なので(笑)また参加したいな~ 1 week ago

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