KunadonicLiveSpaceSystem

東京都の最北端ですよ

Posted on: 2010年11月4日

 東京都の東西南北端は、いずれもかなり行くのが難しい所ですね。まず最南端が有名な沖ノ鳥島。交通手段もないし、第一簡単に上陸できる島でもないですね。同時に沖ノ鳥島は最西端でもあります。最東端は南鳥島。飛行場はありますけど、民間人はいませんし、交通手段もなし。ここも行くのは難しい。

 では最北端。これは陸地だから、何とかなります。その東京都の最北端に当たる、酉谷山に行ってきました。標高1718m。Wikiに載ってないし。

 さてルート。さすが東京の最深部とあって、そこに行くまでが難しい。途中までバスに乗ってそこから歩いていくか、或いは林道を車で行けるところまで行くか。エスケープルートの設定が難しく、日帰り登山としては恐らく、ギリギリのルート設定になるはず。言い換えれば、難易度が高い。

 万が一のことを考えて、車で行くことにしました。バスの乗り遅れや、その他の事態に備えて。通常車を使うと、ルートは車の留場を基点にループかピストンになります。そこがベースキャンプになる訳です。車だと縦走ができなくなりますし、エスケープルートが自由に決められない。その為、これまでは公共の足を使ってました。利点もあれば、欠点もあります。

 朝5時半、奥多摩町の日原集落に向けて出発。コンビニで食料調達。吉原街道を突き進んで、6時半に東日原の駐車場に到着。今回のベースキャンプ(BC)。BCと言っても、誰もいないけど。ここから先は、林道の徒歩です。
 ガイドブックの情報も、ネットの情報もかなり錯綜していて、車の留場が全く信用に足りません。林道に入れるらしいのですが、ダートで道が荒れているようで、とにかく自分の足で歩くことにしました。一度歩けば、次からはどうにでもなります。


日原から前に上った鷹ノ巣山。

 しかし!これがなかなか…。集落から約1km歩いて、鍾乳洞付近から林道。そこからなんと6km…。遠い。2時間の気長な歩き。アップダウンはほとんどなくて、なだらかな歩き易い道なんですが、とにかく長い。


稲村岩尾根。あの稜線を登ったんですね。

 これまでも、高尾の日影沢とか、奥多摩の鋸山林道など、同クラスの林道は経験がありましたけど、ひたすら2時間の歩きは気が滅入ります。何せ、登りに来ているはずなのに、全然登らないことへの、精神的な苦痛。一体何しに来たんだ?という疑問が生まれてくるんですね。それから、管理された林道のつまらなさ。単調すぎて面白くないんです。それも苦痛でした。


長い林道。ひたすらこんな道。

 でも景色がいいです。紅葉が麓まで降りてきて、山一面が燃えるように色付いていました。あー綺麗(*^_^*) ここの紅葉は、高尾のよりも凄い(個人的な感想です)。

 この付近も、実は手付かずの自然林なんです。なので、木々の種類も豊富。本数は少ないながらも、モミジやカエデが目に付きます。黄葉樹はさらに豊富でした。秋色に染まった山波を楽しみながら、林道の終点へ。

 8:30、広い駐車場に着きました。何だ、車止められるじゃん。ハイカーが数台車を止めてました。丁度たどり着いた叔父さん夫婦とご挨拶。「随分早く来られたんですね」と談笑。それはもう、歩き覚悟だとガイド上では5時間以上かかる道ですから…。

 ここからは楽しい登山道。おー、沢沿いの楽しい道です。


苔生した木橋。滑りやすいです。

 沢沿いルートで変化に富んでいます。高尾の琵琶滝コースよりもはるかに楽しい。川苔山の沢よりもずっと面白かったです。が…。さすが最深部のルート。落ち葉が凄くて道が踏み均されていません。道が本当に分かりにくいんです。曲がり角が分からなかったり、途中で道が消えてしまったり。まるで探検です。崩落箇所もあるし、廃道が何本もありました。迷ったら最後です。

 そういう意味で、この山のこのルートは、最低でも奥多摩の山を何度か経験した人でないと、危ないかも知れません。人の匂いを感じながら進んでいきます。

 沢が少しずつ細くなるにつれて、勾配が段々ときつくなってきます。水は全く汚染されていないので、もちろん飲めます。時々沢の水を飲みながら。と、ここで気がつきましたが、今回は念を入れて500mlを3本持参しました。このルートに限っては2本で充分。1本を空にしたら、その水を詰められますから。これは、川苔山での経験でした。

 ついに沢がなくなり、涸れ沢に。涸れてるといっても、石の下で水は流れています。また大雨が降ると、水が満たされる沢ですね。その石の上を這うように、道は続いています。どんどん急坂に。ぜえぜえはあはあ。この時点で、8kmは歩いています。しんどい…。その途中に、放棄された小屋が。
 旧酉谷非難小屋と書かれています。壁がかなり壊れていますが、屋根はしっかりしていますね。雨風を凌げる貴重な避難場所です。立て札には、80年代の建設とありました。新しい非難小屋までもう少しあります。

 ここからが最も急な坂。距離はそこそこながら、1時間程度かかりました。疲れないよう鼻歌交じりで。あ、鹿がいる。まあ鹿なんて、珍しくもない。よっこらしょと、1時間かからず新しい非難小屋に到着。小休止。

 斜面に建てられた非難小屋。いつも疑問に思うのですが、どうやって作るんでしょう。資材とか、建設器具とか。まさかここまで、登って運べるはずはないし。やっぱりヘリコプター?
 非難小屋はとても綺麗で、一人寝てました。これだけ綺麗なら、滞在しても楽しいかもですね。湧き水もあるので、食料とそれなりの装備さえあれば。

ここの眺めは、木が刈られていて素晴らしいです。

 さあ、休憩もそこそこにいざ頂上へ。ここから20分程度。
 5分ほど登ると稜線に。おお!! これは! 秩父の町並みが見えます。こんなのガイドになかったぞ! これが東京と埼玉の県境の稜線でもあります。嗚呼、さいたまだよ埼玉。こんな眺めは想像もしてなかったので、驚きました。

 稜線を伝って頂上。やったー。いい眺めヽ(^。^)ノ

 これまで登った鷹ノ巣山はもちろん、六ツ石山、川苔山、御前山、御嶽山、登ったことのない東京都最高峰・雲取山、遠く丹沢に大山も見えます。

恒例の富士山。雲が切れて、環雪も見えました。

 アルミシートを広げてお昼ご飯。コンビニのおにぎりだけど美味しい。ゆっくりしていると、人がどんどん登ってきます。うーん、ガイドには人っ子一人いないとあったのに。登山ブームもここまで来てるのか。

 じっくり楽しんで降り。さてどうしよう。
 10km近い帰り道。稜線を辿って集落を目指す道もありますが、もし日没に間に合わないと、ビバーク覚悟となります。非常食と飲料はありますが、さすがにビバークは避けたい…。やっぱり来た道を戻ろう。万が一のことを考えて、ここで初めてピストンルートを選択しました。ピストンとは往復の意味です。来た道を戻る、最も基本的な登山ルートですね。来た道を戻るのですから、危険も最小限で済みます。

 降りていくと、あれ?さっき登りですれ違った方々。若い男性二人で、一方が指を一本立て、また山に登っていきます。おー、もう一回登るのかすごーい。こっちは気楽に下山です。

 途中林道で、何人かの男性に抜かれました。林道往復の健脚の方々でしょうか。車の方々も抜いていきます。あー、…。言葉なし。こちらはマイペース。日も落ちかけた頃に日原到着。ふう、疲れ…てないといったら嘘だけど平然と。鍾乳洞には車が沢山、人沢山。子供とか若いカップルばっか。そんな連中をよそに、颯爽と。こっちは往復20kmの道のりで、標高1700m超えてきたんだぞ!とか言いたくなるけど言わない。

 バスが増発しているようで、2台てんこ盛り。日原は北奥多摩の中央にあって、ここを到着地にする人も多いです。駐車場にある自家用車は、私のだけ。装備を片付けて、いざイオンモール日の出へ。ナンデヤネン!

 いえ、夕飯の買い物しないと。それから、Mont-bellとXEBIOがあるので、ついでにトレッキング用品を!(*^_^*)

広告

コメント / トラックバック2件 to "東京都の最北端ですよ"

あおいさん、すっかり森ガールいえ、山ガールですね。

ほんとに前向きな方だぁ。

次は最南端でしょうか。ってそれは無理としても
最西端や最東端はどこなんでしょう。
あおいさんの構想にはあるのかなぁ。

そういえばこの間テレビで「県境をひたすら進み、千葉から新潟まで行く」みたいな番組やってました。
いろいろなテーマをもって歩くというのも楽しいでしょうね。

島を除くと、最西端は雲取山ですね。
雲取山は、東京都の最高峰でもあります。
こちらは丹沢よりも高い標高2017mで、日帰りは無理かなあ。

最東端は…これは知らなかったので調べてみました。
これはビックリ!\(◎o◎)/!
江戸川スポーツランドでしたwww

山登りは手軽な「挑戦」ですね~
少しずつランクアップできるのも魅力です(*^_^*)
頂上目指すことも楽しいんですが、
そこに行き着く過程も、同じくらい楽しいです♪

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

KunadonicLiveSpaceSystem

 岐神葵のぼうけんのしょ。

 岐神葵のブログらしいです。
「事実は小説より希なり」
 架空の人物の閉じた世界のありえない話なんかより、何百倍も面白いリアル体験。そんな人生を目標に、意味不明な挑戦と挫折を繰り返しています。

2010年11月
« 10月   12月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

アーカイブ

涼規じゅん

  • RT @okome_dbs: 阪俺お品書きできました~。新刊をとても早く作ってしまったのでグッズも作ってみました。実用重視でバッグとメガネ拭きです、自分用の延長です。 しこ(やなうるぴ)様の委託品もあります。お隣は菜々様なので遊アキのようです♥ https://t.co/9cA… 2 days ago
  • RT @hanatsumi: 早くも続編のリリースが待ち遠しすぎるゆるゆる劇場。実は大昔別名義で同人誌まで出してたりして。結構な数余ってるので新たにハマった人に配って歩きたいところだけど、この本劇場版ネタだから劇場版がリリースされないと配れないな。あー劇場版がリリースされないと… 4 days ago

RSS カギの救急車Facebookページ

  • エラーが発生しました。フィードがダウンしているようです。あとでもう一度やり直してみてください。
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。