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復興祈願ですよ

Posted on: 2011年3月24日

 昨日は大山へ。標高1,252m。

 目的は、復興祈願。未曾有の大災害を、何とか乗り越えられるようにと。山登りですから目的は一つじゃないんですけど、普段なら自然保護とか自己鍛錬とかそんな感じなんでしょうが。アスリートに限らず、復興支援の形なんて、十人十色。節電を心がけたり、小銭を寄付したり、現地に赴いたり。
 ふと、「祈る」「願う」という人として当たり前の行為も、心で支援することになるのかな。そう思ったりして。人から祈ったり、願ったりしてもらえたなら、その人は他の人のためにも祈ったり、願ったりするものだと思います。自分も色々な人に支えられているから、感謝の気持ちを込めて祈ることもあるし。本当に困っている人を助けるのも当たり前だし、そんな気遣いも、少しでもという願いがこもるもの。

 さて、大山。大山の阿夫利さんは、雨降りの神様。大山祗大神は山の神・水の神で、海洋の神としても知られています。昔の日本人は、大自然の驚異を目の前に、それを「神」と表現して畏れ、敬いました。大災害をもたらすものですが、同時に生きるための恵みも、与えてくれるから。自然と付き合うということは、その恵みと天災が、表裏一体にあって、人間なんて到底及ばない大きな力を、神社という形で敬ってきたわけですね。
 そんな、大山です。私の家からも良く見えます。雄大で美しい独立峰。まあ、ぐぐれば大山参りとか色んな歴史が分かるので簡単に。

 車で東名秦野からヤビツ峠へ。宮ケ瀬から行っても良かったんですが、途中WILD-1に寄りたくて遠回り。ヤビツ峠の駐車場では、パラパラと雪が。嗚呼、文字通りの阿夫利様ですね。既に神域に足を踏み込んでいるようです。 ちょっと寒いですね。風はほとんどないですが、粉雪が。道は少しぬかるんでいて、滑りやすいです。

 粉雪を時々払いながら、どんどん登ります。午後からの登山なので、降りてくる人数名とすれ違いました。みんなシェルを着てます。でもアイゼンを付けている人はいませんでした。積雪は心配しなくて良さそうです。

 登っていくと、どんどん雪が。遠くの景色は全然見えません。標高1,000mを越えたあたりで雪道に。でも、サクサクのふかふか。新雪でやわらかいです。歩きやすくて気持ちいい。

 それにしても、丹沢は道が整備されていますね。木の階段はもちろん、土嚢でしっかりしているし、場所によっては石を敷き詰めてあったり。人の多い山だからかな。常に人の匂いを感じます。木々は、やっぱり鹿の食害を感じます。笹の葉がみんな噛み千切られていますし。所々にネットが張られていますし。

 これらもまた、人の手によるものですね。山の神様は、どう思われているでしょう。人により傷つけられていきながらも、それを必死に守ろうとする人がいる。自然の恵みと災いが表裏一体であるように、人と自然との付き合い方も、そういうものなんでしょうか。

 登るにつれて、山頂や他の山並みも見えてきました。とはいえ、まるで霧の中。雪の降る山の趣。神聖な山という雰囲気ですね。人を寄せ付けないというか。

 程なくして、参道と合流。ここからは石の階段。まさに御神域です。雪で滑りやすいので、気をつけて登ります。

 鳥居も古いですね。歴史を感じます。石段は所々が崩れています。これもまた、自然の力でしょうか。

 幸いというか、鹿は山頂付近に近寄れないように、厳重に管理されています。人と自然の微妙な距離感。良いのか悪いのか、私には判断しかねますが。

 そしてようやく山頂。雪の中の御神体のお目見えです。

 高尾山や御岳山でもそう感じることがありますが、山の中の社というのは、本当に荘厳ですね。決して華美で壮大な造りというわけではないのですが、自然と渾然一体というか、畏れ多いというか。一礼して、鳥居を潜ります。

 山頂は完全無人。売店も自販機も停止。本来なら人の手が及んでいて、活気があるだろう神社ですが、計画停電の影響もあるでしょうか。雪に包まれながら、静かに佇んでおられます。

 お腹も空いたので、遅めの昼食。持参したのは、リフィルのどん兵衛。WILD-1で買ったSNOWPEAKのダブルチタンカップで食べます。ダブルチタンはチタンが二重構造になっていて、冷めにくくなっています。これでリフィルのカップめんを食べると美味しいのです。

 食べていると、途中で追い抜いた方が登ってこられました。話をすると、東京から来られたようで。巷は色々大変ですが、少しでも復興してほしいという願いは同じですね。

 大自然の驚異。あまりにも残酷ですが、それは人も同じ。人もまた、自然に対してどれほど残酷か。天罰というにはあまりにも厳しいのは確かですが…。どこかの知事も、そう言って謝罪していましたが。でも、自然の有り様なんて、そういうものです。人の手で操られるような、そんな小さなものじゃない。手のひらに乗せられているのは、実は人間のほう。自然とはまさに、とてつもなく恐ろしい存在。

 山の神様に対峙すると、その事が突き付けられます。自分の小ささを、痛感します。この山で死んでしまうのは、本当に簡単なこと。山を知らなければ、しっぺ返しを食らいます。もっともっと、山を知らないと。もっともっと、自然を理解しないと。そう、諭されている気がしてきました。それは地震もそうだし、津波、放射線、人知の及ばない災害に直面している我々に、突き付けられたもの。

 本社に一礼して、山を降ります。どうか、人間を見捨てないで。そして、ごめんなさい。涙しながらの、参拝でした。

 

 雪がどんどん激しくなってきました。降りる頃には、もう山頂は霧に包まれていました。

 色々と考えさせられた登山でした。いつもの登山とは、明らかに違う。こんなに涙を流した登山は、初めてでした。正直、色んな意味でつらかったです。でも、これもまた、山の有り様かも知れません。道で転んだりすることなく、無事にヤビツ峠まで降りてきました。とてもやさしい下山道でした。心に刺さるようだった粉雪も、降りる頃には不思議と、暖かさを感じていました。

 阿夫利様、ありがとうございました。また、来ます。

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コメント / トラックバック2件 to "復興祈願ですよ"

アオイさんの涙、きっと届いていると思います。

お疲れ様でした。

ありがとうございます。
本当に、早く復興するよう願ってます。

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