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最長への挑戦ですよ

Posted on: 2011年5月1日

 高い山に登りたいなあ。
 日本の高山と考えると、ざっくり分けて大体標高2,500m以上が、高山でしょうか。逆に、低山と考えると、これは大体1,500m未満かな。とはいえ、1,500m未満でも難しい山はあるし、2,000m級でも楽な山はあります。山の様子や性格を考える上では参考になりますが、登山の技術レベルやかかる日数、必要装備などの参考にはなりません。3,776mの富士山も、五合目から登れば標高差は2,000mに満たないです。車という便利な手段で、近場までアプローチしたり、或いはロープウェーなどの乗り物を使うなら、Tシャツと運動靴で登れる高山だって、沢山あるわけです。

 すなわち、低い山も、登り方次第では富士山よりも遥かに厳しい山に、化けたりもする訳です。難易度を上げる最も簡単な方法は、縦走。走らなくとも(走る人もいるんですが)、山脈や稜線に沿って、いくつもの山を続けて登り降りする。それが縦走です。本格的な高山だと連泊になるものですが、低山なら日帰り縦走も可能。東京近郊で、最も手軽な縦走を楽しめるのが、高尾ですね。私も概ね、基本的には縦走します。

 その高尾縦走。このブログでも、幾度となく書いてきました。北高尾や南高尾を含めると、もう何十回と足を運んでいます。で、技術的にも体力的にも、もっと上を目指したくなったんですね。奥高尾+北高尾とか、南高尾+奥高尾とかやってみて、その辺も確実にクリアしてきました。さて、そうなると欲も出てきます。この次に控えるのは奥高尾をさらに超えた、笹尾根

 笹尾根とは、東京と神奈川、山梨を区切る県境を走る、山稜です。その始まりは高尾山で、果ては奥多摩三山の名峰、三頭山。距離も長大で40kmを超えるでしょうか。とても一日で歩けるものではありません(トレランで走破する超人級の健脚という方々もいますが)。

  先日、神奈川県の最北に位置する生藤山に登りましたが、この山も実は笹尾根に属します。その日は諦めましたが、実は陣馬山を経て高尾山に繋がっています。この神奈川の最北から、高尾山まで抜ける縦走を計画しました。距離は、凡そ23km。標高差は積算で1,000mを大きく超えます。山登りを始めた頃には、考えも付かなかったような、かなりハードな縦走。もちろん、こんなのはガイドブックにもありません。

 奥高尾の勝手はよく知っていますので、万が一のエスケープも大丈夫です。時計と高度、自分の体調を把握しながら、最悪途中で諦めることも念頭に入れて、挑戦してみました。

 朝8:00。豊田駅から甲府行きの普通列車。降りたのは、相模湖のほとりの藤野駅。ここからバスで、和田の近くの鎌沢に向かいます。前回は車でピストンしましたが、今回は高尾を目指す縦走なので、車は使えません。藤沢駅には藤棚があって、藤?咲いていました。
 バスは満員御礼。2台口で和田に向かいます。途中の鎌沢入口で下車したのは、わずか2名。まあそんなもんでしょう。多くの乗客は、陣馬山に向かうようです。

 鎌沢入口でバスを下車して、鎌沢集落へ向かいます。前にも書きましたが、標高差が凄いですね。山の斜面に茶畑が広がっていて、畑が段になるというより、斜面にへばりつくような。何というか、日本の原風景というか、そういう思いを抱きました。

 この集落の舗装道路こそ、実は物凄く急な坂道。はっきり言ってこの先の登山道よりも、厳しいですね。アスファルトの照り返しもあり、日陰もなく、風があっても汗だくです。春だというのに、暑さでしんどいですね。体力をいきなり絞られます。

 でも、この坂道をゆっくり踏みしめながら登るのが、実は好きなんですよ。マゾじゃないです(笑) この山間の集落の景色が大好きなんですね。

 急な斜面をどんどん登っていくと、山々の姿が大きく目に飛び込んできます。芽吹いたばかりの新緑にまぎれて、ヤマザクラが咲いています。紅葉とは違った、山の美しさですね。

 この急坂を登りつめると、民家の合間に登山道が。ここから笹尾根を目指して登っていきます。

 この尾根道は「桜のプロムナード」と呼ばれているらしいです。実際のところ、自生したヤマザクラの並木になっていて、植えられたソメイヨシノに自生かどうか分かりませんが、ヤエザクラも見受けられる、なかなかの桜道となっています。

 この桜を目当てに、この道を登り降りするハイカーは多いようですね。途中「生藤山の桜は咲いてましたか?」と聞かれました。ヤマザクラが花を付けていたと伝えましたが、この稜線は富士見の名所でもあり、桜と富士のコラボも楽しめるところとして、ガイドブックで紹介されています。

 この桜も、近年は病害が酷いようです。枯れていたり、花を付けていない木もありました。何とか完治してほしいものです。

 この日は高曇りで、遠方は霞がかかっていました。残念ながら、桜と富士の組み合わせは楽しめませんでしたが、ソメイヨシノにはない自然の桜を満喫できました。

 桜を楽しみながら進んで、三国山、生藤山へ。

 山頂は何れも、ベンチが満席。GWだし天気もいいから、そうなるでしょうね。まだ時間も早いので、軽く休む程度で進みます。そう、高尾は遠いのです。

 

 続くピーク、茅丸に到着。このコースの最高峰です。とはいえ、これで登りが終わりというわけではありません。むしろここから。この先は、醍醐丸に陣馬山、そして景信と続きます。

 茅丸からは、先ほどの鎌沢が見えます。まさに山間の集落ですね。でも、日当たりが凄く良さそう。実は住みやすい場所なのかも知れませんね。

 さあ、どんどん行きます。

 茅丸~醍醐丸が、この稜線で最もアップダウンの厳しい、岩場が多いです。一部巻き道もありますが、岩場は避けられません。

 しばらく登り降りして、ようやく醍醐丸到着。
 ここは、実は八王子市の最高峰。高尾山でも、陣馬山でもないんですね。このあまり知られていない、八王子のピーク。山頂は、ベンチが3つあるだけ。神奈川県側は杉の水源林で視界は全くなし。かろうじて、八王子側の北面が、少し開けているだけです。でも、日陰で涼しく、のんびり食事ができます。

 着いた時は一人だったのですが、段々と賑やかに。ベンチが少ないので、座れない人も多数。居づらくなったので、カップめんとお味噌汁だけ食べて、早々に発ちました。

 醍醐丸から少し下ると、あっという間に和田峠。初めての奥高尾縦走から、いつもこの峠にはお世話になっています。でも今日はここを降ることなく、横切ります。それも初めて。ここから陣馬山に駆け登ります。もとい、歩いて。

 さすが陣馬山。人が多いです。この先、高尾に向かってどんどん人が多くなります。汗も凄いし、もうメイクもかなり崩れてますが、血糖値も低下していて気力は薄いです。いつもの行動食、ベビースターを忘れていたのです…。やっぱりカロリー補給は必須でした。段々と足が鈍くなるのがわかります。足取りが確実に重くなっていました。

 明王峠も人が一杯。

 

 どうにかこうにか景信山。ここで非常食のSoyJoyを一つ食べました。やっぱりこれだけの長距離を考えたら、行動食は必須ですね。昼ごはんよりも、行動食にウエイトを置くべきでした。とりあえず糖分の多いペットボトルのミルクティーとあわせて、カロリーを補います。ちなみに、私は山登りにはバテ防止のため、ハイカロリーの飲み物を持参します。ノンカロリー・低カロリーはバテるだけ。

 珍しく、降りの疲労でなく登りの疲労が顕著に。こういうのはなかなかないかもです。富士山の予行練習と思って続く小仏城山~高尾に登ろうかと思いましたが、空腹と血糖値の低下に耐えられず、巻くことにしました。巻いてもまあ、目標の高尾山口に行くことには変わりないです。

 もうカメラも収納。最後に、城山の巻き道から高尾山を。
 いつもの山頂は巻きましたが、降りは全く問題ないので、上級者向けの警告がある琵琶滝の急坂を選択。ガンガン降りて、無事に高尾山口に到着。はあ、疲れたあ。時間は17:00。ほぼ計算通りでした。

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