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因縁の川苔山ですよ

Posted on: 2011年5月7日

 昨日は因縁の、川苔山1,363m。因縁とは、前回の昨年秋、スズメバチの襲撃に遭遇した苦い経験。トラウマかも知れません。以来、この山に足を運ばずにいました。冬場の滝の凍結も見たかったんですけどね。因縁とは、深いものです。
 さて、朝9時ごろ奥多摩に向けて出発。この時間は渋いですね。すっかり出遅れて、鳩ノ巣駅到着は11:00。大丈夫だとは思いましたが、バスの時間は渋いと覚悟。つまりは、歩きです。電車で奥多摩駅に行き、そこから歩きです。

 無事に川乗橋入口まで到着しましたが、時間は12:00を回っていました。うーん苦しい。でもまあ、コースタイム的には問題なし。それだけ、登山経験を重ねてきたということですね。恐らく、前回のような苦痛もないでしょう。ゲートをくぐって林道へ。一気に端折って林道から登山道入口へ。ここにはバイオトイレが新設されていました。ありがたいですね。

 小さな滝をパスしながら進みます。

 一尋の滝、十尋の滝と勝手に命名。百尋の滝とは比較にならない大きさですが。もちろん、千尋の滝もありません。

 どんどん進んで、今週のハイライト百尋の滝到着。

 水量が少なくて、前回のようなダイナミックさはないですが、それでも落差40mにもなる神々しい滝です。

 滝つぼ周辺では、フライフィッシングの方々が。ヤマメでしょうか。

 さて、時間も押しているので早々に。

 途中にはミツバツツジも豊富。この登山道には、因縁の巣箱が付けられています。この巣箱、鳥が営巣している様子を見たことがありません。人通りの多い登山道の脇に付けても無駄でしょう。野鳥の会だか何だか知りませんが、鳥のことも山のことも、何も知らないとしか思えません。そして、この因縁が、あの虫害を招きました。その因縁の巣箱は、これ。

 この巣箱かと思われます。蜂の巣は既に、取り払われています。刺された痕は、今も赤々と残っています。抗体も出来てしまったでしょう。これが素直に、良い教訓だったと割り切れないのは、このような無作為な巣箱の設置が原因だということ。一体何のための、巣箱なのか。「巣箱を設置しました」という方便なのか。あからさまに、登山道に沿って点在させる理由が、全く分かりません。

 気を取り直して、進みましょう。この先は川苔山の自然を感じ取れる秘境ゾーン。苔生した岩や倒木が、重厚な雰囲気を醸し出します。湿度が高く、汗ばみますが、この苔を見ていると心が落ち着きます。蜘蛛の巣にもびっしりと、水滴が付いていますね。

 秘境ゾーンを抜けると、いよいよ霧が。下から眺めた山頂も、雲に包まれていました。霧の川苔山です。でもこの山は、そういう雰囲気が似合います。稜線に出ると、完全に霧に包まれました。風が冷たくて気持ちいいです。

 そして山頂。周囲は真っ白。風がほてった体を冷やしてくれます。気持ちいいですね。
 登山といえば、ダイナミックな眺望と考えがちですが、必ずしもそれは期待できません。見晴らしの悪い山は低山には多いし、高い山でも天候に恵まれないことは珍しくありません。眺望を期待すると、登る山の半分以上は、裏切られると思っています。
 だったら、最初から眺望を期待しない。それは山の沢山の楽しみの一つでしかないです。霧も雨も雪も、満天の星空も含め、あらゆる事象が、山の楽しみです。霧に包まれることさえ楽しみにできたなら、単に眺めるだけの山とは違う、もっと深い楽しみを得られると思っています。

 昼食はいつもどおり。昼食という時間でもないですけど。寒くなってきたので、早々に下山します。

 薄暗かった植林の杉林も、間伐が進んで明るくなってきました。切られた木の本数が凄まじいですが、これで森の植生も、鹿の餌も、増えてくれることでしょう。

 間伐の進んでいない杉林では、伸びすぎた杉木が大きくしなってしまいます。これは自然淘汰ではありません。
 本来なら、葉に充分な日光の当たる木だけが、大きく成長します。そもそもこれだけの数の苗木が、一斉に芽吹くことはありません。灌木によって日光が遮られるから、もっと光の通る林になるはずです。しかし、この密集した杉の植え方にも、理由があります。
 杉木は柱材に使われるため、節目を嫌います。枝が多く付くと、節が増えて材木には適さなくなります。さらに、長さを得るために、敢えて密集させて、上へ上へと成長するようにしているのです。日光を求めて杉木は、どんどん真っ直ぐに育っていきます、下枝は刈られて、節目が付かないようにされますし、密集しているから杉はひたすら上に伸びていくしかありません。
  その結果、下草の育たない薄暗い杉林になります。下草が育たないため、土がどんどん痩せていき、大雨で大規模な土砂崩れなどがおきます。登山道は雨水が流れ込み、深くえぐられていきます。日の光が入らないので、いつも土はぬかるんでいます。手入れの行き届かない杉林は、ついには木々が倒れ始め、見るも無残な姿を晒すようになります。

 そんな状況にありましたが、大規模な間伐が行われて、徐々に明るい森になって来ました。見ると、潅木が若葉をつけていますね。もっと緑豊かな森になることを、願うばかりです。

 山の神様まで着ましたが、ここの様子が大分様変わりしていました。間伐の為かと思われますが、車が沢山。人と自然の、共生の難しさを感じさせます。しかし、林業に携わる人達もまた、この自然を抜きに生活ができません。本当に大切にしているでしょう。そんな方たちの苦労もまた、知るべき自然の要素です。そして、手付かずの自然を後世に残すことも、私たちの務めでしょう。

 無事に下山しました。鳩ノ巣駅の到着は17:00頃。膝の痛みや疲れは皆無です。前回は、膝の痛みが物凄かったですが、それはこれまでの鍛錬で、完璧に克服しましたね。

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