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連載企画 富士山頂を目指そう!Vol.12ですよ

Posted on: 2013年5月1日

富士山の世界遺産登録が決定的になったようですね。恐らく自然と信仰に関わる形だと思いますが、いずれにしても富士山の環境保護がより強化されるなら、それは望ましいことでしょう。いつ噴火するかもわかりませんが。

さて今回は、万が一の非常用装備です。非常用ですから、通常用いることはまれか、滅多にないか、そんなものです。でももし、それがなかったら大変なことになる。そういう類いの装備ですね。

レインウェアに近いような、雪山ならアイゼンや防寒手袋などもその類いではありますが、雪のない夏山なら、アイゼンなんて何の意味もありませんね。そういうオプション装備でなく、もっと基本的な装備です。

まず、地図。
道迷いはどんなに慣れた山でも、その可能性を孕んでいます。大雨の後に道が大きく変わっていたりすることは珍しくありません。藪漕ぎや霧の中など、不明瞭な道を進む場合は当然のことですが、何らかの理由で道が不明瞭になることも充分にあり得ます。道迷いの際は、わかるところまで引き返すのがセオリーですが、道そのものがないとしたら、地図を頼りにする以外ありません。

遭難は概して、地図を持たない山行という、およそ登山では考えられない凡ミスで発生します。地図はいかなる山においても必須です。高尾山でさえ、道迷いは頻発しています。

最近はスマートフォンで使える登山用のGPS地図ソフト「地図ロイド」がとにかく便利です。これと、GPSロギングアプリの「山旅ロガー」と連携でき、国土地理院の地形図に、リアルタイムで現在位置を表示、追跡が可能です。下手なGPSを持ち歩くより便利で高性能ですね。
もちろんGPS含め、そうしたデバイスを活用するのは大いに結構ですが、バッテリー切れや故障も想定し、紙の地形図も合わせて携行するべきでしょう。当然、コンパスも必須ですね。シルバコンパスでなくとも、キーホルダー程度でも構いません。

続いて懐中電灯。
街灯が一切ない山道では、ライトが必須です。山中で日が暮れてしまったら、ライトなしでは歩くことさえできません。夜明けを待つはめになります。そうなると、ライトどころの騒ぎではなくなります。ライトが一つでもあれば、夜道を無事に歩けます。

登山でよく使われているのは、LEDの小型のヘッドランプです。ハチマキ状のベルトが付いていて、おでこに装着します。両手が塞がらず、険しい道でも安心です。首から下げるストラップタイプや、帽子に装着できるクリップライトもお勧めです。
ちなみに電池切れを想定するなら、予備の電池を持ち歩くより、ライトを2つ持っていくのが正解です。何故なら、1つでは電池を交換している最中、真っ暗になってしまうからです。ライトが2つあれば、電池を交換するのも容易いですし、何より安心感が倍以上です。LEDライトはかさばる装備ではないので、私は2つ携行するようにしています。

携帯電話・スマートフォンもいざというときにはライトの代わりにはなりますが、あてにはできません。夜になる頃にはバッテリーも減っているはずですし、いざというときの通話のための電源を確保しておきたいので、やっぱり電池は温存するべきですね。

怪我をした際に使うものとして、消毒薬や絆創膏なども、もちろんあった方がいいですが、破傷風の心配をするなら、持参した水道水で傷口を洗う手もあります。出血がひどい場合などは、絆創膏では役立たずです。その場合は、タオルなどで止血をします。タオルマフラーなどを首にかけておけば、こうした事態にも対応できます。

骨折の場合は、トレッキングポールがあれば、添え木として使えます。これらは非常用装備ではありませんが、そうした使い方もできると覚えておけば、役に立つかもしれません。

山深く、道迷いの危険がある夜道や、すでに夜道で迷ってしまった場合などは、夜が明けるまでビバークすることも、ないとは言い切れません。ツェルトという非常用の簡易テントがあれば、夜露を凌ぐことができます。ツェルトがない場合は、残念ながら野宿です。
その場合の心得を、一応書いておきます。ない話ではないですからね。

気温にもよりますが、一般に山の夜は夏でも冷えるので、持参した全ての衣類を着込みます。レインウェアもあるなら着た方がいいです。地面や岩の上に直接座ったり寝たりすると、体温を奪われます。エア座布団があればそれに座るといいですが、ない場合はザックの上に座ります。とにかく地面や岩場が直に触れないようにしてください。いわゆる三角座りで体を丸めて、体温が下がらないようにします。稜線などは風が強いですから、なるべく風の吹かない場所で過ごします。

体温が確保できていれば、寝ても大丈夫ですが、少しでも寒いと感じたら危険なので、とにかく体温が下がらない場所、方法など知恵を絞り出してください。

明るくなっても、現在位置がわからないなら、無闇に動くと危険な場合もあります。来た道をわかるところまで戻るのが大原則ですが、既にそれすらわからないのであれば、なるべく高いところを目指してください。人里や道路を期待して、山を降りるのは得策ではありません。深い谷や沢にはまったり、崖っぷちに行き当たったり、行動がますます困難になるばかりです。安全で、救出される可能性が高いのは、山の稜線です。上空から発見される可能性も高いです。

低山でツェルトは過剰装備かもしれません。そんな場合でもエマージェンシーシートなら体を包んだり、雨風をある程度は凌げます。ないよりは、絶対あった方がいいです。

免許が必要ですが、アマチュア無線機などは遭難時にも役立ちます。携帯電話も多くの山で使えるようになりました。使わないに越したことはありませんが、使える状況であれば使うべきでしょう。いずれも、これで絶対に助かるというものではないので、過度の期待はできません。しかし、ないよりはマシです。

と書いてみると、絶対安全などという装備は、そもそもないということですね。道迷いも遭難もビバークも怪我も、全て想定される事態です。想定されるのだから、それに備える。それが、最低限の非常装備ということになるでしょう。恐れすぎる必要はありませんが、しかしその対処を必要とする心構えこそ、必須の装備と言えるかもしれません。

その心の準備が、リスクを未然に回避する一番の装備かと、思う次第です。

さて、今回で一応連載企画は終了です。
不定期で、新たな話をするかもしれませんので、その際はまた、よろしくお願い致します。ご愛読ありがとうございました。(*^^*)

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