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タイ渡航5日前ですよ

Posted on: 2020年3月20日

積年の願いが叶う、タイ渡航。期待は勿論ありますが、今は不安の方が多大です。
海外旅行は過去に3回経験があり、片言ですが英語も何とかなるので不安はありません。エアホテルの予約から、病院の手続きまで、何とか漕ぎ着けました。ガモンホスピタルは性別適合手術では有名で、日本人の利用者も多数。実績はトップクラスですから、信頼しています。幸い、クリニックには日本人のスタッフがいらっしゃり、お忙しいでしょうけど安心感もあります。まあ、そういう意味では大丈夫でしょう。

この手術の最大の問題は、ダウンタイム。
回復までに相当の苦痛と労力を伴います。本来ないはずの穴を開け、あるものを切除する訳ですから、それ相当でしょう。それでも、望む人にとっては何にも替え難い意味があるとか。私も少なからず希望を持って臨みます。失うものもありますが、得るものの方が大きく価値があるなら。

ここに至るまでに経てきた道のりは、途方もないものでした。

まず社会的には、フリーランスで女性として働ける環境を20年前から地道に構築してきました。その上で、女装を認めてくれる伴侶(以下相方)を得ることも重要でした。最低限の社会性は大前提でした。恋愛対象が女性の自分としても、優先順位は自分でなく家族でしたし、苦痛や環境をさておいても守るべきものを最優先としました。

結果としては、独立~結婚~周知~同意のプロセスに10年以上を費やしました。気が付けば40代。それでも自分の望みは確固として変わらず、精神科医の診断をもって相方を納得させました。相方は私を理解してはいませんが、今も昔と変わらず私の一番大切な人です。

RLEは10年のキャリア。仕事も20年を超えています。相方とは12年を共にしました。この期に及んでSRSというのもまた我ながら驚きですが、経緯と将来を考えれば、遅くも早くもないタイミングだったかとも思います。

改名手続きも順調ではありませんでした。何せ駆け足での精神科通院で、特に実績の少なさが問題となりました。厳しい裁判官だったとも思います。事が大きく進展したのは、健康保険の通称名使用でした。裁判所の改名手続きの前に、精神科医の診断書が真っ先に通用するお役所で、保険証の記述に関しては政府からの通達があります。裏面に戸籍上の氏名と性別を明記すれば、表書きを通称名とすることが認められています(性別欄は「裏面に記載」と手書きしてくれます)。手続きとしては実際の使用の証明を求められますが、これは電気料金などの公共料金の請求書などが通用します。こちらも、すぐに手続きができるものです。
健康保険証の記述により、行政が認めていると証明されると同時に、医療関係の事務処理が全て通称名となり、揺るぎない使用履歴の蓄積となるのです。性別違和が理由の改名では、この健康保険から進めるのがスムーズだろうと思います。
まとめると、まず電気代電話代等の公共料金から改名、精神科医の改名診断書、それをもって健康保険の通称名化、そしてその他諸々の使用実績を添えて裁判所です。年賀状やメール程度では証拠としては不十分です。

とはいえ私の場合証拠になるものが少なかったのは確かですが、使用実績としては20歳前後まで遡ります。当時の漫画同人サークルでのペンネームからですから。バンドでもその名を名乗っていましたし、一部の仕事でも通称名としていました。通り名としては、本名よりも使用頻度が高かったですね。

そもそも女装は学生時代から友達にも知れたことでしたし、付き合っていた女性も当然知っていました。

色々と思い返しても、自分自身の性別なんて相対的なものだとは思います。周囲が男性と思っていれば男性だし、女性として扱われれば女性です。それを認めない人がいるなら、そういう事なんでしょう。周囲の誰もが認めてくれれば、その性別。ここに至るまでのプロセスでもあったし、この手術は最後の総仕上げでもあるのかもしれません。一般的には、法的に認められる事をゴールとする方が多いですが、私は婚姻していますので、現在の法律では叶いません。実質的にも手術が最後となるわけです。

精神科医の診断の中で、自分史を書くという手順がありました。
生まれた時まで遡り、自分自身を見つめ直すものです。保育園時代の幼少の記憶まで掘り下げました。小学生時代、中学高校、社会人となって、女性性を持った自分自身に一連の繋がりがあると客観視できました。私自身は、男性としては苦痛を感じたというより、控え目にはうまくやってきました。女性が恋愛対象だった事も、自分自身の性別違和を曇らせる原因でした。「女性が好きなのだから、私が女だとは思わない」でも、私自身の女性性を否定するものなどどこにもなかったのです。だから女装を辞めることはできず、ついには仕事や家庭環境まで整えて、24時間フルタイムで過ごすに至るわけです。

今は何ら問題なく、とまでは言わないものの、概ね女性として生活しています。無理なのは公共浴場くらいでしょうか。心も体も偽りなく、は不可能としても、何ら疑う要素のない体というのは、特別な意味を持つものと思っています。

私は女なんです。

そう言えるかどうか。

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