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連載企画 富士山頂を目指そう!Vol.2ですよ

Posted on: 2013年4月19日

さて第2回は、リュックサック。

Wikipediaみたいな一般論を話しても意味がないので、手っ取り早く進めますが、現在登山で使われているものには2種類あります。まず「デイバッグ」と、もう一つが雨蓋がある「中型-大型ザック」。

デイバッグは、その名の通り。日帰りの登山やハイキングを想定したもので、一般的に開口部が大きく開くのが特徴。サイズは通常15Lから25Lまであります。レジャー用も含めて、今最も市場で出回っている製品です。

デイバッグについては、一般的な日帰り登山を想定していますから、ある程度の山行には耐えられます。しかし、1500m以上の高山に登り始めるようになると、あっという間に容量不足となります。もし富士山を目指すのなら、30L程度のザックは最低限必要です。

最近主流のザックは、両手の自由度を妨げない、細身のバックパック。容量は最低30L程度からで、大きいものでは50Lを超えるものもあります。長期縦走、雪山や高山、テント泊を想定する場合など、本格的な登山を想定した作りとなっています。

容量は正直厳密なものでなく、目安でしかありませんが、登山の行程によって概ねこのサイズが適当、といった尺度があります。一般的に、日帰り登山で最大30L、小屋泊で30以上、長期縦走でそれ以上と言われています。

大が小を兼ねるので、小屋泊用のザックで日帰り登山をする方は見かけます。大体30L前後のザックなら、雪の低山や自炊装備を含めた高山の日帰り、一泊程度の小屋泊にも使える使い勝手のよいサイズです。

まずは、この30L前後のザックで検討すれば、富士山からちょっと先の高山までは、問題なく対応できるでしょう。

ただこのザックだと、夏場の軽装では明らかに過剰装備。高尾山などではただのお荷物となります。軽装でのハイキングとなれば、やっぱりデイバッグには敵いません。なので、もし2つめのザックを検討する余裕があるなら、20から25L程度のデイバッグを持っておくと便利です。通勤電車内でもかさばりませんし、そのままレストランなどに足をあ運んでもそれほど問題はないでしょう。
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ちなみに私は、ドイターの32Lと30Lのザック(フューチュラ)と、ファウデの25L(タコラ)を、シチュエーションで使い分けています。
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細かいところでは、背面の構造で大きな違いが見られます。最近増えてきたのは、背面がメッシュになっているもの。背当て部分に頑丈なフレームを仕込み、メッシュシートにテンションをかけて背中に空間ができる構造になっています。これは通気性が驚くほど優れていて、背中が汗でびっしょりになったりしません。真夏どころか真冬の登山でも、背中は汗をかきます。この構造は一度使うと以前のには戻れないほどの優れものです。

ただ弱点はあります。背中を浮かせるため、若干容量が犠牲になります。フレームが多少重く、地面に置くと不安定。少し荷重が後ろ気味になり、重いものを入れるとよろけやすい、といった弱点はあります。それでも、背中の蒸れを激減するこの構造は、私が無条件でお勧めする構造です。

ドイターでは「エアコンタクトシステム」などと呼ばれています。ドイター、ファウデ、グレゴリーなどに同様の構造のものがあります。是非店頭でご覧になってみてください。

それから、レインカバー内蔵のものがいざという時に便利です。というか、私はレインカバー内蔵のものしか選びません。これも必須といっていいかもしれません。

その他細かいところでは、腰ベルト部分にポケットがあると便利とか、大体どれもハイドレーションシステム(ホース水筒)対応とか、その辺りは実際に使ってみないと見えてこない部分でしょう。使う前からあまり深刻に考えなくてもいいですね。

通常はほとんど背中に背負ったまま使いますから、物さえ収まれば何ら不都合もありません。デザインやメーカーに拘るのも楽しいでしょうね。私は断然ドイター派で、ファウデも好きです。

皆様も、最高の相棒となる優れたバッグに出会えるといいですね。

※アタックザックは、一般的には主要な装備を置いて頂上まで往復したりする場合に、必要最小限の装備を運ぶのに使われるザックをいいます。デイバッグよりもはるかに小型軽量で、サブザックなどとも呼ばれます。山小屋滞在や登山前後の宿泊時など、キチョウヒン程度を入れて持ち歩く際なども便利です。

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 岐神葵のぼうけんのしょ。

 岐神葵のブログらしいです。
「事実は小説より希なり」
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